こうして私は Adsense 広告をやめた
このブログでは合計で1か月半ほどの期間、Google Adsense をブログに設置していました。
これは自分のウェブサイトに広告を貼り付けることで、収益を発生させることができるサービスです。
しかし、現時点ではメリットよりもデメリットのほうが多いと判断したため、
サイト内のすべての Adsense 広告を削除しました。
ページの表示速度が結構大きく下がる
広告は自分のウェブページに表示しますので、
広告もページの表示速度に影響します。
表示される広告にはいろいろな種類がありますが、画像を使ったものも多いです。
しかもその画像が最適化されていないことも多く、
表示のために使われる JavaScript のコードも結構大きくて、
ページの表示速度を無視できないほどに下げます。
PageSpeed Insights で測定してみると、
広告なしの場合は90点代なのが、広告ありだと60点代まで落ちたりします。
広告の数は関係ないようです。あるかないかです。
もちろん広告の中身をいじることはできないので、
他の部分で改善してやって我慢するしかありませんでした。
これだけでも結構なストレスです。
これの直接の被害を受けるのはサイト訪問者です。
管理が大変
アドセンス狩りと呼ばれる非常に悪質で非人道的な行為があります。
ウェブページにある Adsense 広告を一定期間に複数回クリックするというものです。
しかし、外から見ればサイト管理者やその仲間が自分の利益のために自分でクリックしているようにも見えます。
こうなると、広告主を守るためにサイト管理者は注意を受け、あるいはアカウントが停止されます。
こうならないように、毎日 Google Adsense ページのポリシーセンターでポリシー違反がないか確認したり、
Google Analytics で不正クリックユーザのIPアドレスを取得して、
不正クリックが発生したさいには Google に報告したりと、
サイト運営者は対応が必要になるのです。
また、サイトに表示される広告は自動で決められるので、
ときに不快な広告(特にマンガ系)が自分のサイトに表示されてしまうことがあります。
これらを表示させないようにするために、広告配信者を個別にブロックするという対策も必要になります。
クリックが発生しない
さて、いろいろ苦労した割には全然クリックが発生しませんでした。
やめるまでのおよそ1か月、1回たりともクリックが発生しませんでした。
サイト運営者にとって Adsense 広告の目的は、クリックによって発生した収益を受け取ることです。
それ以外には何もありません。
それが発生しないのだから、じゃあ意味ないよね、ということになりました。
広告主からしても、効果的な宣伝になりません。
もう少し訪問者数が増えればいいのかもしれませんが、
現時点ではまだそんなに多くないので、やめることにしました。
発信者と受信者の信頼関係
発信者にとって、最初は広告収入も発信者と受信者の信頼関係の上に成り立つビジネスモデルなんじゃないかなと思います。
間違ってクリックしちゃった!だけでうまく収益化できるとは思えませんし、
受信者側が発信者を応援したい!という気持ちでちょっとクリックするみたいなことのほうがむしろ多くて安定的なんじゃないかと。
ただクリックしすぎてもアドセンス狩りになって迷惑なので、サイトが小さいうちは広告を入れる意味があまりない気がします。
どんな商売も基本的には信頼関係ありきですし、私はそういう商売をしたいです。
知らない人が間違ってクリックした20円よりも、
フォロワーさんからもらえるあたたかいリプライのほうがうれしいです。
結局、今広告を置いても、
サイト訪問者もサイト運営者も広告主もみんな損をして終わる構造になるので、
Adsense 広告をやめることにしました。
この記事が参考になれば幸いです。
では