「帰納」と「演繹」をバランスよく使おう

 

「帰納」と「演繹」という、推理や思考の方法があります。

この2つの方法をうまく使い分けることで、私たちは効率的な学習をします。

今回は、

  • 「帰納」と「演繹」とは何か
  • どのように使って学習しているか

についてお話します。


「帰納」「演繹」とは

Wikipedia によると、

帰納とは、個別的・特殊的な事例から一般的・普遍的な規則・法則を見出そうとする論理的推論の方法のこと。

演繹は、一般的・普遍的な前提から、より個別的・特殊的な結論を得る論理的推論の方法である。

つまり、「A は B である。だから A の要素のひとつである a も B である。」というのが演繹。

「a も a’ も B である。だからたぶん一般に a や a’ を含むグループ A は B である。」というのが帰納です。


例えば、「みかんはオレンジ色である。だからポンカンもイヨカンもオレンジ色である。」というのが演繹です。

「ポンカンもイヨカンもオレンジ色である。だからたぶんみかんはみんなオレンジ色である。」というのが帰納です。

帰納 演繹


ちなみに、演繹で導き出される結論はつねに正しいのですが、帰納はそうとは限りません。


じゃあ、これが学習にどう役立つのでしょうか?

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学習における帰納・演繹

例えば、みなさんは英語を勉強するとき、

「not は動詞の直後に来るけど、助動詞があったら助動詞の直後に来るよー」と教わったかもしれません。

これは演繹ですね。

演繹ですが、この説明だけを聞いても理解は難しいと思います。

そこで、実際に例文を見て、理解を深めていくわけです。

「この文では is not、この文では do not、この文では will not go…

なるほど、確かにこういう規則性がありそうだ」

これが帰納ですね。

演繹だけでは理解できなかった説明が、帰納によって理解しやすくなりました。


これは何も英語の文法に限った話ではなく、プログラミングの学習などにもいえることです。

演繹的な説明だけを受けても、実例を見ないといまいち理解できません。


実例よりも一番いいのは、自分で実際に使ってみてちゃんと機能するかどうかを調べていくなかで、帰納的に理解することだと思います。

(英語ならその文法はおかしいと言われないか、プログラミングならエラーにならないか、など)

本質的な部分を理解するのが難しいのは、帰納的な理解がしづらいからという部分もあると思います。


そして、帰納と演繹は、どちらか片方だけではうまくいきません。

帰納だけでは、その推理の正しさ自体保証されていないので、

必ず演繹的な説明をもって理解すべきです。

(「not は2単語目と3単語目の間」は間違い)

演繹だけでは、実用に移す段階でスムーズにいかないので、

実際に機能させることで帰納的に理解すべきです。

(not の位置をいちいち動詞や助動詞の前後を考えながら決めるのは大変)

片方で推理したものをもう片方で確認するのがいいのです。

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お役に立てれば幸いです。

では👋